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シュテファン大聖堂

シュテファン大聖堂は、カトリック教会におけるウィーン大司教区の司教座聖堂(ウィーン地区にある各カトリック教会を管轄する総本山)、かつ歴代のハプスブルク家当主の墓所でもあります。今やウィーンのシンボルとも言える存在ですが、記録によれば、12世紀から建設が開始されたとあります。

第二次世界大戦では、直接の爆撃は免れたものの、延焼によって損害を被りました。戦後、寄付などにより再建され、今日に至ります。

現在、外観は建設当初のゴシック様式を保っていますが、内部は繰り返し改築されてきた経緯から、後の時代で主流となったバロック様式が用いられ、同じ建物の内外で、長い歴史の変遷をみとることができます。

なお、大聖堂とその周辺地域は、「ウィーン歴史地区」と呼ばれ、2001年にユネスコの世界遺産に認定されています。
音楽と大聖堂
シュテファン大聖堂は、音楽と濃い繋がりがあります。

専属の聖歌隊
大聖堂での音楽会は、専属のオーケストラが担当しています。その指揮者である楽長(カペルマイスター)は、ウィーンの音楽界において高い地位が認められており、かのモーツァルトも、晩年に副楽長を務めています。

そのモーツァルトについても、もともと近所に住んでいたこともあり、夫人との結婚式と葬式がこの大聖堂で執り行われています。

近年では、2008年にサラ・ブライトマンがコンサートを開き、その模様をNHKが放送しています。

南塔

4つある大聖堂の塔のうち、建設開始からから65年を経て完成した地上136.4mの南塔は、教会建築の塔としては世界で三番目の高さを誇ります。有料ですがエレベーターに乗って展望階までのぼると、ウィーン市内を一望することができます


また、さまざま色のタイルでオーストリア・ハンガリー帝国の双頭の鷲、ウィーン市とオーストリアの紋章が屋根に描かれていることを確認することができます。

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